meiko再生日記。

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わたしが美容整形を受けた理由

meikoです。

 

先日、美容整形を受けたわたしの実体験をご紹介しました。

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今回は、なぜ美容整形をしようと思ったのか、その時の心境や考え、理由をお話ししたいと思います。

どうして書こうと思ったのか

例えばインターネットでは芸能人が整形をしていると、わざわざ過去の卒業アルバムを入手してビフォーアフターを検証したり、年代ごとの写真を並べて変化を指摘したりしていますよね。

それは世間一般で美容整形に対して、後ろめたいもの、恥ずかしいものと感じる人が多いからだということはなんとなくわかります。

 

だけど、どうしても自分を好きになれない人、コンプレックスが強かったり、外見のことでいじめられたりしてきた人にとっては救いの一つだとわたしは考えます。

 

「人は見た目じゃない、心だ」とよく言います。

もちろん心は大切です。容姿が綺麗でも性格が悪いと良い人には思えません。

 

ですが、容姿のコンプレックスが強くあったり、容姿に関するいじめの経験などで自信を持てず俯いているままだと、心を知ってもらう前に殻に閉じこもってしまうこともあります。

 

実際、子供の頃に容姿をからかわれた経験のある人は少なくないと思います。

それを軽く受け流せる人もいれば、大人になってからもずっと深く傷が残る人もいます。

  

※ただ整形をして容姿を綺麗にすることを推奨しているわけではありません

整形することで心の傷が癒え、自信を持てるようになるという効果もあるということを、ひとりでも良いから分かってもらえる人がいたら嬉しいなと、私個人としては思うわけです。

 

例えば

歯並びが悪いのを気にして人前で笑顔になれなかったり、写真に写りたくない人が歯列矯正やセラミックなどで整えたら歯を出して笑えるようになった話を聞きます。

 

現にわたしも、数本の歯をセラミックに変えて歯並びを整えています。

周りからしてみればそんなにひどい歯並びではなかったのですが、自分の中ではずっと恥ずかしくて、写真を撮るときは必ず口を閉じていたし、話す時に口元を隠したりしていました。

歯並びを整えてからは、歯を見せた笑顔になれるし、口元も隠さなくなった経験があります。

歯並びは健康のためでもありますが、同時にコンプレックスの解消にもなり、心も癒していますよね。

わたしの中では整形もそのような感覚です。

 

ただ、もともと可愛くて、さらに理想を目指すためという人もいます。

わたしは術後の痛みも知っているし、それを乗り越えて自信を持って活動している方のことを素直にすごいなと尊敬しています。

整形を考えた理由

歯並びもそうですが、鼻も子供の頃からのコンプレックスでした。

わたしの元の鼻は低く、触ると鼻の骨が柔らかくてふにゃふにゃしていて、家族と触り比べても明らかに変でした。

潰すとぺたんこになり、わたしには鼻の骨が無いと思い込んで、人とは違う生き物かもしれないと泣いたこともあります。

鼻の頭や小鼻は整っている形なのに、高さと強度が足りず、「はなぺちゃ」と言われていました。

鼻が隠れて安心するので、マスクが好きでした。

 

家族、親戚、みんなに言われていました。

「めいちゃんは、鼻が低いこと以外は美人なのにねぇ」

「鼻だけちょっとねぇ」

多分言ったみんなは子供が真に受けて、大人になっても引きずっているとは思ってなかったでしょう。

 

子供は意外と覚えています。

自分の経験から、将来子供が生まれたら絶対にからかったり、冗談でも容姿や行動を貶す言葉は言わないようにしようと決めています。

可愛くて面白がったり、からかったりしていたという大人の気持ちは理解できたけど、心の傷になる可能性があることを身を以て知っているからです。

 

頬杖をついて、鼻〜口を隠すしぐさが癖でした。

眠る時も目元まで布団をかぶって、隠していました。

 

鼻が低いわたしを、可愛いといってくれる人もいました。

でも長年のコンプレックスですっかりわたしはねじ曲がっていて、「どうせバカにしているんだ」「ブスをおだてて、あとで笑うんでしょ」としか思えませんでした。

 

みんながわたしのことを笑っている妄想、悪口の幻聴など、精神面にも現れるようになっていきました。

 

そして鼻のコンプレックスに加え、体型のコンプレックスもありました。

当時うつ病の服薬治療の副作用×思春期×引きこもりで過去最高70kg近く体重がありました。

1年半かけて15kgぐらい落としましたが、それより先はなかなか努力しても痩せず。

 

もともと痩せ型だったため、体重を落としても太って見えて、外を出歩くとみんなにバカにされているとまで思っていました。

 

ある時、多分躁状態の時に「整形すればいいじゃん」とひらめきました。

妄想や幻聴から逃れるにはこれしかないと思って。

完全に勢いで、その当時の仕事上の知り合いを頼りに台湾に行き、手術をしてアフターケアのため3ヶ月滞在。

 

脂肪吸引は術後かなりむくむので、ゆったりしたワンピースをきてごまかしていましたが、鼻のギプスが取れたあと台湾の街を歩いていたり、帰国して手術のことを知らない人に会うとみんな美人だと言ってくれました。

気付いたら容姿に関する妄想や幻聴は消えていて、お化粧が楽しくなり、数ヶ月もすれば鼻を手で隠す癖も収まってきました。

 

この時、整形はただ見た目を綺麗にして終わりじゃない、コンプレックスを無くすことで心を癒してくれるんだなと感じたのです。

家族・元からの知人の反応

当時の知人周りは仕事柄整形している人も多かったり、理解ある関係者も多いので苦労しませんでした。

 

家族とはしばらく音信不通状態だったので、打ち明けたのはここ数年です。

事前に何も言わず、帰省して顔を見て「顔が違う〜」と、ちょっとびっくりされましたが、「悩みの一つが解消したならいいんじゃない?綺麗になったね」と理解を示し、受け入れてもらえました。

 

同級生関係は、連絡先も知らないし同窓会も出ていないし、Facebookも放置しているので気にしていません。

人間関係リセット癖もあるので、今の数少ない知人は整形前の顔を知らない人の方が多いです。

 

実は彼にも、整形を告白したのは最近です。

彼は天然物で綺麗な鼻をしているので、今後子供が生まれて鼻がぺちゃんこだったらどうしようと思って…

「整形していても気にしないよ、過去でしょ」と受け止めてくれました。

まとめ

結局、整形をして他人に容姿を褒められる程度に整いましたが、そんなことよりも一番変わったのは自分の気持ちです。

 

整形をして鬱や双極性障害が治ったわけではないので説得力にかけるかと思いますが、少なくとも容姿に関するコンプレックスやそれによる思い込み、妄想、幻聴はなくなりました。

そして顔を隠す癖もなくなり、顔を気にして俯くこともなくなりました。

 

失敗した方のお話を聞くと心が痛むし、人に気軽にオススメできることではないと感じていますが、わたし個人は手術を受けて自分の気持ちが良い方向に変わったなと思っています。

美容整形に関して、人それぞれいろいろな思いがあると思いますが、わたしの思いを書かせていただきました。

 

美容整形に対する後ろめたさや偏見が少しでも無くなればいいと願います。