インド映画「きっと、うまくいく」が最高すぎるということを伝えたい(ネタバレなし)
meikoです♫
昨日入社手続きを済ませ、来週からお仕事スタートになりました。
これで無事働き始められるんだと思い、ひと安心。
採用担当の方と書類を書きながらお話していたのですが、お褒めの言葉が多く、とても嬉しい気持ちになりました。
きっとモチベーションを上げるためだと思うのですが、自尊心を高める取り組みを実践しているおかげで、ありがとうございます!と素直な気持ちで受け止めることができました。おぉ、ちょっと成長したなぁ…
素直な気持ちをできるだけ意識していくことが今のマイテーマです。
話は変わって、今日は個人的に最高に大好きな映画のことを書いてみたいと思います。
マサラムービー
マサラムービーってご存知ですか?
一時期流行ったので聞いたことがある方もいるかもしれません。
インドで制作された映画のことです。ボリウッド映画とも言います。
インドでは欠かせない香辛料の名をとって「マサラムービー」
歌やダンスを盛り込んだミュージカル仕立てで、3時間に及ぶ長尺の作品が多いことも大きな特徴です。
9つの感情
マサラムービーには、「ナヴァ・ラサ」と呼ばれる9つの感情が必ず織り込まれています。
・色気・笑い
・涙・アクション
・スリル・驚き
・怒り・憎悪
・平安
…と、 説明はこの辺で終わりにして、早速映画の話に進みます!
『3idiots』という映画との出会い
2012年。
6年前、わたしは仕事で台北にいました。
その日の夜はなんだか寝付けなくて、テレビをつけました。日本語以外が流れ続けていると、眠くなるからですw
でも、その日は眠気が吹き飛びました。
『3idiots』それがこの映画のタイトル。
字幕は北京語で、音声はインドの言葉。
完璧に理解できていないのに、面白くて夢中になる。自分でもなぜだか分からないけど、完全に感覚で映画を楽しんでいたし、この状況でも楽しめるものを作るインド映画は本当にすごい。もともと、ミュージカルにも慣れ親しんでいたおかげで、突然歌い出しても踊り出しても自然に受け止められるというのも大きかったかも。
最後にはよかったよかった!と涙目で笑っているぐらい、惹きつけられた映画でした。
そして、ちゃんと日本語でも見てみたいと思い、タイトルをしっかりとメモしたのでした。
帰国後
検索しても英語のページしか引っかからない絶望。
まだ日本に来ていない映画だったのか…と落ち込み、絶対日本でも配給してくれーー!間に合わなくなっても知らんぞーーー!!!みたいなテンションだった。
頭の片隅にはあったけれど、積極的な情報収集活動はやめていた。
それから1年後、「したまちコメディ映画祭」で、『3バカに乾杯!』のタイトルで上映されるも、後になって知ったため見れず。
しかし!映画祭のおかげで日本に上陸!
こうしてわたしは3バカと再会することができた。
邦題『きっと、うまくいく』
これは主人公ランチョーの口癖、“Aal Izz Well”(アール・イーズ・ウェル)を訳したもので、吹き替え版だといろいろな場面で「うまーくいく、うまーくいく」とランチョーがつぶやいている。
171分ある本作、そう簡単にネタバレできるような文章力がないので安心して欲しいです!見所ばっかりで言いたいことも書ききれない!というか、この映画最高すぎてたくさんの人がレビューしているから、気になってもらえたらどんどん検索してみて欲しい。
あ、でもYouTubeにある予告編はオススメしないです…微妙!って思いました…
映画自体が面白いことを知っているわたしが、あの予告編を観て「つまんなさそう」と感じてしまいましたからね…。1度映画を観てからあの予告編を観れば、ある意味面白いかもしれません…
一応あらすじ
卒業以来、忽然と姿を消してしまった親友のランチョー。
ランチョーと親友同士だったファランとラージューは、同窓生のチャトルに「ランチョーの消息が掴めた」と呼び出され、一緒に探しに行くことに。
10年前…。
インド屈指のICE、家庭の期待を背負って入学してきたファランとラージュー、天才で変わり者のランチョーは何をするにも一緒。時にはバカなこともやらかしていたため、秀才のチャトルや学長たちから3バカと呼ばれていた。
教育方針に疑問を持つランチョーと学長は対立していた。様々な問題が3人を引き離そうとするも、3人の絆は揺るがないものになっていく。
ランチョーを探す現代と、過去の学生時代のエピソードを交互に描いていく構成になっています。
感想
言葉も字幕もわからない状態で初めて見ても夢中になったこの作品、日本語字幕で改めて見て、たくさんの素敵な言葉が散りばめられていることに気づきました。天才で自由奔放なランチョーがとても魅力的に描かれています。私もランチョーみたいな人がいる学校だったらよかったなって思いましたもん…!
そして、日本以上にインドは貧富の差が激しいことから学歴至上主義で。例えばこの物語に出てくるラージューは、家がとても貧困で苦しんでいます。いい工科大学をでてエンジニアになれば、家族に楽をさせてあげられると思うと同時に、その期待へのプレッシャーを常に感じています。
また、ファランは写真家という夢があるのですが、親に「いいエンジニアになれ、そうなれば苦労することはない」と、夢を諦めさせられています。ただ、これも親心で、写真家という不安定な職業に就くよりエンジニアになった方が幸せだと思っての行動なのです。
青春劇でありながらも、インドの教育問題を取り上げていて、ランチョーのセリフはそれらに対する風刺の意味が込められています。
ただ、難しい話は抜きにして、この映画はとにかく泣いて、笑って、最後は泣きながらも笑顔になれる作品です。そう、最後は喜びの涙です!
そして、夢とか希望とか、諦めていたことを思い出せる、自分もチャレンジしてみようかなと思わせてくれる映画。
あとは、友情っていいなと憧れてしまいます。
わたしもこんな友人がいたら、もっと楽しかったのかな…と。
いたずらしたり、遊んだり、いろんなことを協力して乗り越えたり。
画面越しに仲間になった気持ちでいつも観ています。
171分という長尺ですが、カットすべき部分なんてどこにもない、でも疲れることもなくどんどん物語が進行していくので最後までワクワクできると思います。
劇中歌のAal Izz Wellのダンスシーンは楽しそうでこっちにも楽しい気持ちになれるし元気をもらえるので、サウンドトラックを購入してよく聞いています。
仕事してた時、出勤前に聴いて、今日もがんばろー!ってテンションあげてました。
和訳字幕付きの動画を見つけたよ!
好きなセリフはたくさんあるけど、やっぱりこれです。
「自分がなりたいものは心が教えてくれる。臆病になった時は胸に手をかざしてこの言葉を言うんだ。“"Aal Izz Well”(きっとうまくいく!)」
もし興味を持っていただけたら、三連休はのんびり映画鑑賞なんていかがでしょうか?
Huluでも観れたのに、配信終了してしまったみたい…。
この作品の監督と主人公ランチョーを演じたアーミル・カーンさん主演の『PK』という映画も最高なのですがそれはまた今度☆
☆ブログランキング参加中☆