おばあちゃんからの気まぐれ小包
meikoです。
もう少しで70代になるうちのおばあちゃんは、主人を先に亡くしましたが、元気いっぱいに働いています。
昔から家族だけじゃなく周囲の人全てに頼りにされ、常に町内会や婦人会、少し年を取ってからは老人会など何かしらの役員の仕事をこなし、おじいちゃんから民生委員を引き継いで地域のひとを気にかけたりと大忙し。それとは別に仕事もしているパワフルさ。
なんというか太陽のように周りをパッと明るくする、そんなおばあちゃんです。
うちのおばあちゃん
おばあちゃんは年齢よりも見た目がとても若いです。
頼りにされることを面倒だとも思わず、
そんなにやること多くて疲れないの?
忙しいぐらいが楽しいんよぉ〜
なんて笑顔で言える元気さが若さの秘訣かなと感じています。
年齢的には老人クラブなど、レクリエーションの参加者側でもおかしくないのですが、サロンを主催して手芸などをみんなに教えてあげたり、老人会や町内会、婦人会などのイベントの実行委員として取り仕切ったりといろいろ楽しく頑張っているみたいです。
ある日のメール
そんなおばあちゃんは、お誕生日やイベントごととは関係なく、ある日突然気まぐれで荷物を送ってくれます。
メイチャン、小包送るから受け取れる日にち教えて!
○日なら家にいるから大丈夫だよ
ハーイ、アリガトネ。
メールのやりとりなのですが、個人的に思っているご年配あるある、『カタカナが多い』ところにふふっとしてしまいます。
荷物が届く
数日後届いた荷物を開けると、おばあちゃんの思いのこもった詰め合わせに感動してしまいました。
直近で届いたものを紹介します。
・つきたてのお餅
・チーズ詰め合わせ
・お菓子いろいろ(神お菓子であるルマンドも入っていた!!)
・地元のお味噌メーカーの即席味噌汁
・手作りの小物入れ
・キッチンクリーナーなどの拭き取り系の掃除グッズ
届いた報告のために電話をし、今回の小包の解説を聞きます。
そう、いつもこの電話が楽しいのです。
季節の果物
ご近所さんやいろんな会で人と知り合う機会が多いため、お裾分けをよくもらうそうです。そうでなくても親戚筋に農家さんがいるからフルーツや野菜、お米に困らないのですが、お裾分け増加により食べきれなくなってきたそうで。
東京で買うと普通のスーパーでも高いときがあるし、おまけに地元で採れた物をいただけるのは嬉しいです。
アボカドは、おばあちゃんも好きなのですが私も好きだということを覚えていてくれたから一緒に送ってくれたそうです。これも嬉しい。
つきたてのお餅
これは、町内会でついたお餅で、役員だったから多めにもらえたけれど、食べきれないためすぐに冷凍してくれていたそうです。
そういえば子供の頃お餅買ったことなかったなぁ。
おばあちゃんのところの町内会や親戚のお家でついたお餅をいっぱいもらっていました。懐かしいな。
チーズ詰め合わせ
アーモンドのチーズとスモークチーズを送ってくれました。
これは現在のおばあちゃんのマイブームの間食みたいで、美味しさを共有したかったみたいです。お電話しながらひとついただきましたが、美味しかったです。ついつい食べちゃう気持ちわかる!と盛り上がりました。
また、おばあちゃん自身若い頃『躁うつ病』に悩まされ、人それぞれ感覚は違うかもしれないけど、鬱で体調も悪く辛い経験をしたこともあり、私が辛い時も話を聞いてくれる理解者でした。
そのこともあって、チーズは鬱の改善になる食べ物らしい!と調べてくれたそうです。
早く元気にやらなきゃと焦ることもないし、過去のことも負い目に感じることはないよ。メイチャンのペースでいいから、ゆっくり楽しくね!
お菓子いろいろ
痩せすぎだから、少しは間食してみたら?ということでした。
あとは、彼の話もしているので、ふたりで仲良くコーヒーでも飲みなさいとのこと。
meiko的おばあちゃんちで出てきたら嬉しいお菓子ランキング1位のルマンドも入っていてとても喜びました。
地元のお味噌メーカーの即席味噌汁
東京の自分が行くスーパーには、地元のお味噌が売っていないのです。
地元のお味噌はちょっと甘い麦味噌で、優しい味なんです。
普通のお味噌で作ったお味噌汁ももちろん美味しいのですが、なんかちょっと違う…あの味じゃない…と少しだけ思ったり。
地元だとスーパーで安く買えるのでしょうが、遠く離れていて買いにいけません。
こういうさりげなく地元を感じる物は本当に嬉しいですね。
手作りの小物入れ
冒頭で書いた先生役をしているサロンで作ったかわいい小物入れです。
この小物入れをドレッサーの上に置いて、メイクに使う筆入れにするよというと喜んでくれました。
今はこのサロンが楽しいみたいです。
自分が教えたことに頑張って挑戦して作品を仕上げる参加者のみんなをみると、元気がもらえるとか。
人に何かを教えたり、役員の仕事をしているとボケ防止になるし、忙しいと元気が出てくると話していました。
そして昔から好きでやっている手芸で喜んでくれる人が増えて嬉しいと。
後日こんなメールが届きました。
孫に(小物入れを)送ったら鏡台において化粧道具入れにするって言ってくれたと報告したら、サロンの皆に羨ましいと言われたヨ〜
拭き取り系の掃除グッズ
これも作っている会社の関係の人が周りにいて、お裾分けしてもらった物だそうです。大掃除にでも使ってと。
こういうのも消耗品ですし継続的に買うと高くついたりするのですが、おばあちゃんから不定期で届くので我が家のコストダウンに役立っています。
今年の大掃除は早めから少しづつ行っているので、近日活躍してもらう予定です。
箱の中身はあたたかさでいっぱいだった
本当に盛りだくさんの贈り物でした。
おばあちゃんはこの贈り物のことをいつも小包と呼ぶのですが、ボリュームが小包どころじゃないよ〜と思うぐらい、たくさん詰め込んでくれます。
単純に物自体も嬉しいのですが、電話でこれはどうして選んだのかという解説を聞くと、物の向こう側にある思いや考えを知り、嬉しい気持ちが倍増します。
わたしも自己満の贈り物ではなく、こういうあたたかい贈り物が贈れるひとになりたいな。
そして、おばあちゃんが元気でいてくれることも幸せに思います。
若い頃はいい孫じゃなかったから迷惑や心配ばかりかけて、大人になったら病気のことが重大になってまた違う心配をかけて…
失った時間は取り戻せないし、過去をなかったことにはできないのですが、これからの未来は自分次第。おばあちゃんが元気なおかげで、未来のことを考えることができる。
おばあちゃんに、ひ孫を抱っこさせてあげるのが目標です。
薬の関係諸々で子供を作れるのか、わたしに子育てができるのかわからないけど、でもそうしてあげたいなとわたしはずっと思っています。叶うといいな。